#104 文フリ東京24に出店した感想
インターネットオーラルヒストリーなどを売ってみた
昨日の2026年5月4日に文学フリマに初めて出店してみた。

下記の記事で書いたインターネットオーラルヒストリーというカセットテープのZINEを売るためだ。
文フリ自体は数年前から訪問していて、何度も書いているが昔のSNSのような感じがあって個人的には気に入っている場所である。もちろんより昔のほうが、文フリも手作り感含めてあったのだろうだろうけども。それぞれがクラフトをもとに自分が好きなものを表現して誰かに伝えようとしている感じの空気感がいい。押し売りでもなければ、立ち止まった人と会話して気に入ったら買うみたいな感じの空気感がいい。ぜひいったことがない方は行ってみてほしい。
その文フリに一度は出店してみるかというのと、インターネットオーラルヒストリーの企画を考えたときに販売場所について考慮した結果、文フリで売ってみるかとなった。
まず文フリにでるのは抽選もあるが、東京だと会場が広いためある程度当選確率は高いのではないかと思う。参加費用は1.8万円ぐらいだった気がする(2ブース分とったから、1人だと1万円ぐらい?)
興味本位の売上規模推定
ざっくり収益計算をすると、26列ぐらいあって、横の行が46行あってそれが2行あるので計算をざっくりするために25列✖️100ブース✖️2(フロアが2つ)✖️1万円だとすると、5000万円ぐらいが出店の売上料金。今回の来場者数はでてないが1-1.2万人だと仮定すると、1500円が入場料なのでまあざっくり2,000万円ぐらいだとしよう。7000万円ぐらいが文フリ側の売上なんだと思う。ビッグサイト側が2ホールで貸切で、パッと調べた限りだと400万円だった。人件費などのコストはざっくりわからんが1000万円ぐらいだとしたら、収支としてはもろもろざっくり5,000万円ぐらいだろうか?本当か?ちょっと見逃しているコストもおおそう。空調費用、机やマイクのレンタル代とかなど含めて全然わからない。
ということで、本題の出展者として初めて文フリに参加してみた感想を記録しておきたい。
ブースの設定のノウハウがなさすぎた
日々仕事をしているとみんな同じだが前日ぐらいしか、ブース設定の準備はできなかった。そのためとりあえずポスターっぽいのをラミネートするのと、なにかホワイトボード的なものや、本などを立てるものが必要かもしれないとおもって、そういうったもろもろを100円均一に書いに行った。
そして到着してから、まずはブース設定をするときに本当に周りと比較して、やはりアテンションを得られるものというのが少なかった気がする。あれだけ5000ブースあるなかで、どのようにオッって話を聞いてみてもいいかというようになるのは改めて難しいなと思えた。フリーペーパーを配ったり、皆工夫をしているのをいざ出店側に立ってみるとわかる。いかにあれだけの中で目をとめてもらえるのかというのは重要な課題だ。
多分今回だとちょっと作品色がですぎて、そこまで文フリ的な偶然的な出会いと相性が悪かったのだと思う。あえていうならタイトルとかももっと惹きがあるようにしてもよかったのかもしれない、例えばだけどインターネットオーラルヒストリーという固い名前ではなく、2010年代のインターネットの青春を思い出しませんか?とか、インターネット育ちの世代へ向けてとか、もっと場をあるている人にオ!となるような仕掛けは足りなかったと思う。
ああいう場所でおお!って思ってもらうためには2秒で、私が興味あるものかも・私に届けたいものかもって思ってくれるものの方がいいのだと思う。そういった意味でタイトルや、なにで表現するほうがいいとおもう。もっともっとパーソナルな表現のものと相性がいい気がする。例えば34歳VC哀愁日記とかのほうが、スタートアップとかVCに少しでも興味をもってる人は足を止めると思う。そういった職業やパーソナリティに近いもののほうがいいと思う。日本ワインのワイナリー50個回った感想とか。そういう興味をもっと絞ったほうが足はとめてくれる気がした。
目的買いの人が多くありがたかった
そうはいいつつ、カセットテープは30弱ぐらいは売れた。この時代にカセットテープの表現のものを買ってくれて嬉しい。ほとんどが、時代通信とか元から自分のことなどを知ってくれている方々が来てくれて、買ってくれて嬉しかった。そういった人々と対面する機会ってのは多くはなく、FASTFOWARDのような1万円の雑誌も買ってくれた方が自分の表現とかに注目してくれて購入いただけるのは非常にありがたい限り。
手売りの良さっていうのはこういうところにある気はする。スケールはしないが、Depthがあるというか、印象には非常に残る。思い出としての深さがインターネットでワンクリックで売るのとは違う。インターネットのスケーラビリティも偉大だし、こういった身体を伴うトランザクションも同時に偉大だなとおもった。このバランス感覚が重要な気はしている。どちらかだけになると、何かが失われる気がする。
ある種のこういう場の提供というのは、オフ会っぽさの集合体みたいな良さがあるのかもしれない。例えば自分の雑誌とかだけを買いに行くのは面倒だけど、祭り的に他も面白いものがみれるかも!とか他の友人も出店しているから、みに行こう的なものができる。来場者側としてはコスパが良いというと良くない表現かもだが、一箇所いけばいろんな人とキャッチアップもできるという意味においては、そういう役割を文フリは果たしている気もしている。ある種の祭り的な。フリーマーケット的でもあるが、フェスティバル的でもある気はしている。
小さい集合の文フリも増えるんだろうな
かといって規模がでかくなってきているので、もう少し規模感とテーマ感を絞った文フリ的なものも増える気がしている。友人の瀬下さんもいっていたが、やはり規模が大きすぎて新規出展者にとっては本当に見つかるのも難しくなってきている気がするのが出店者としてでてもより思うようになった。そういった意味においては例えば短歌だけの文フリ、評論だけの文フリ、技術批評だけの文フリとかそういったものがあってもいいなと思えた。
次も文フリにでるかはわからないけれども、あの祭りみたいな雰囲気は好きなので、どうせ行くなら一旦出店もしてもいいかもとは思っている。ぜひこれを読んで興味をもった方は一度は行くと面白いので、ぜひ訪問をお勧めする。
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