#105 Offtopic/メディアとスタートアップシーン/想像の共同体
8年間お疲れ様でした
Offtopicが終わるというニュースが先日でた。8年間の間本当にお疲れ様でした。正直全てを追えていたわけではないし、コロナぐらいが一番熱心に聞いていた記憶があるが、これからアーカイブ含めてぜひ聴いていこうと思うが、まず本当にお疲れ様でした。
メディアがシーンをつくる
8年前というと、自分がANRIに転職したのが8年前なので自分のVC人生と重なるようにOfftopicはあったと思う。大学生のときにテッククランチを毎日見ていたように、多分この時代に学生をしていたならばずっとOfftopicを聴いていた気がする。さすがに社会人なこともあり、メディアへの滞在時間が減ってしまったが、そういった意味で日本のスタートアップシーンに対しての影響は大きかったと思う。特に自分も含めてConsumer向けの起業に興味がある人にとってはマストなメディアだった気がする。
ある特定のメディアがあることはシーンを作れるのではないかと思う。そのシーン感っていうのはやはり何か共通体験や共通の価値観をつくることによってシーンが作られる気がしている。Wiredが90年代のサイバーカルチャーをつくった、Rolling Stoneがロックを「文化」にした。日本でいえば、POPEYEや宝島がサブカルを、BRUTUSが大人カルチャーを。このように、ベネディクト・アンダーソンが言った「新聞が国民国家という想像の共同体をつくった」というように想像の共同体にとってメディアは重要だ、そのメディアがシーンをつくる。
オフトピックはそのシーンを作っていた気がする。USカルチャー/スタートアップ/インターネット文化的なものを届けてくれるものが、さまざまなメディアが2010年代前半はあったきがするが、テッククランチもなくなり、informationなどは有料化していき、そういったものに対してなかなか感度が下がっていた中で、オフトピックはそこを担っていた気がする。
そういったメディアは貴重である。特にVCはオフトピックがあったからこそ投資できたり、また起業家が生まれていたことは確かにある気がする。終わったときに言うなよっていうのはあるが、感謝をしているし、次なるこういうメディアが出てこないといけないなーと思うし、時代社という会社をメディア企業をめざしているかつ、こうやって文章を書いている身としても嫉妬とリスペクトを感じるメディアであった。多分ほとんど全ての日本のVCが似た感情を持っているのではないかと思う。
(*COTENなどもそういった意味でシーンを作っているのは間違いない。)
ビジネスのシーンがアテンションにやられている可能性
いま流行っているメディアにおいては、別のシーンが作られている気がする。もちろんこのトレンドはいったりきたりするのかもしれないが、VCとしてはあまり好ましい動きではない気がする(このあたりは時代通信#0のテックロマンとリアリズムで描いた)
自分も小さいメディアをやっているが、どうすればシーンがつくれていけるのかについては興味がある。去年の令和人文主義みたいなのものシーン感はあった。そういった捉えるメディアや人っていうのは興味があるし、VC-Backgroundな挑戦のようなものをしていきたいと思える起業家を増やすためにも、職業としても考えないといけない問いがある気がしている。そういった意味でもオフトピックが終わるのは残念だが、新しいシーン感がスタートアップにも求められているのでもあるかもしれない。それはどういうものなのか自分も考えたいし表現したい。
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