#114 現代批評をするとホラー映画になっちゃった
チルド公開するってよ
久しぶりの更新。といいつつ今書いているのも深夜。ベンチャーキャピタルという仕事をやっているが、この仕事の特性と自分のペースでは仕事が動かない。新規投資も追加投資も時期は選ばず出てくる。そういった仕事の波というものに飲まれてしまっており、この1-2ヶ月はだいぶ忙しく過ごしてしまった。心を亡くすと書いて忙しいというと何万回も聞いてきたが、まあ実体験をもって言い得て妙だなとは思う。
時代社として活動します!と宣言しつつも、やはり投資の仕事が一番大事であることは間違いない。そういった葛藤がこの数ヶ月だいぶあったが、そのあたりもまたどこかで更新させていただきたい。
そんな中で投資先のNOTHING NEWのチルドを試写でみたが染みた。心を亡くしてしまった人たちの物語としては大分刺さるものがあった。そのチルドが今日から公開とのことで、ぜひこの週末のアクティビティとしてぜひ見てほしい。こういうメルマガを呼んでいる人は好きな映画であることは間違いないと思う。
“生きながら、死んでいる”
疎外感というのは一つのこの時代のテーマだとは思っている。マルクスの疎外論という考え方があり、労働者が者をつくると、生産物は雇用者によって奪われて、利益はつくった人間には還元されずに、支配階級に搾取されてしまう。なので、労働は人間を疎外していくものだというのがマルクスの主張だとざっくりと理解している。
・資本家が構築した分業システムに組み込まれるだけなので、「構想」する機会を奪われています。工場では、決められた部分作業を毎日繰り返しやらされるため、知識や洞察力が身につかない。つまり、「実行」の面でも、かつての職人のように豊かな経験を積んで、自分の能力を開花させることができない
・分業というシステムに組み込まれることで、何かを作る「生産能力」さえも失っていく、とマルクスは 喝破 しています。何年働いても単純な作業しかできない労働者は、分業システムの中でしか働けない
・構想を奪われた労働には、創造性や他人とのコミュニケーションの余地はどこにもありません。何より、きちんと働いているかどうかを機械によって監視されているのは、気味が悪い(NHK 100分 de 名著 カール・マルクス)
こういった疎外感というものをうまく表したのがこの映画のように感じた。なので見終わった後にはひどく良い意味での気持ち悪さが残る。そういった意味ではホラー映画なのだろうし、かといってなにか幽霊とかそういった話ではない、ただただ現代社会の話をしていたらホラー映画になってしまったというものだ。
あまりに書きすぎるとネタバレになってしまうので書きすぎないようにするが、個人的には、村田沙耶香さんの著作(コンビニ人間や、世界99など)みたいなのが好きな人にとっては非常にハマる映画何じゃないかと思う。気になったかたはぜひ。
ちなみに監督の岩崎さんの初短編映画はYOUTUBEで限定公開されているので、こういう世界観なのかーっていうのが知りたい方は予習がてらこのVOIDをみるのをオススメ。気に入ったら迷わずGO。
映画にいくことさえめんどくさい
そう思ったあなた。私と同じく疲れてますよ。映画ぐらい見に行けるぐらい余裕が欲しいですよね、、チルドはちょうどいい長さなのでそれ含めてぜひ週末にオススメです。
自分ももう一度三連休のどこかで見に行こうと思ってます。
あと六本木のコンビニがチルドででてくるAnyMartになっているとか。。これも見に行かねば。というかオフィスからすぐそこなんだけどね。




