ANRIに入って以来、毎年1月にその年の注目領域を書くようにしています。 年末年始の休暇をリサーチと思考に充て、仕事始めにアウトプットとして出すのがルーティンでしたが、去年は年末からインフルエンザらしき症状に悩まされ、思うようにリサーチできず、今年は1月ギリギリになってしまいました。答え合わせは、11ヶ月後にできればと思います(一瞬で12月になりそうで怖いですね)。(参考までに去年の記事と去年の答え合わせ記事。)
例年に比べ、少しポエム要素が多めなのと(そんなにリサーチできなかった)、自分の興味・関心スコープを反映する内容が多いですが、参考程度に見ていただければ幸いです。2023年も面白い起業家や事業と出会えるのを楽しみにしています。下記の内容で、ディスカッションしたい等あれば、ご連絡ください〜
「エンゲージメントエコノミー」にお金が回る
以前こちらの記事でも詳しく書いたように、アテンションエコノミーの限界は近いように思う。多くの人が、”炎上”などの現象が反映するアテンションエコノミーの副作用に辟易しているし、プラットフォームがアテンションの矛先を完全に支配する、すなわちアルゴリズムで結果が変動する現状を疑問視する声も多いことから、クリエイター側にも変化が求められるのではないだろうか。
アテンションエコノミーに代わる潮流として、エンゲージメントエコノミーが存在するのではないか。これは、より狭いコミュニティで、より深いエンゲージメントを醸成するという意味でつけた。ブログポスト “1000 true fans”を通して聞いたことがある人も多いのではないだろうか。アルゴリズムに左右される刹那的で薄いアテンションの奪い合いに代わり、同記事が”super fans”と呼ぶような、コンテンツ自体を支持するファンらから、深く濃い熱量を引き出す方向へと、クリエイター側の考え方も変遷するだろう。
この潮流を後押しするように、「熱量をお金に変換する方法」が昨今多く登場している。従来のように広告収入に頼るのではなく、投げ銭やサブスク、NFTやtokenを通じて収入を得るやり方などが代表的だろう。このようなサービスやテクノロジーの普及が進めば進むほど、エンゲージメントでお金が回る経済圏、エンゲージメントエコノミーが進むのではないかと考えている。
Vtuberの勃興やPocochaの海外進出を見ても、日本の強みは、ファンの熱量を高め、さらにそこに勝機を見出す・作り出すノウハウにあるのではないかと思う。いわゆる”推し”の文化は非常に強い国だと思うので、このあたりがより進む2023年になるのではないかなと考えている。
AI-scratched company
「今、何に注目していますか?」とVCやスタートアップ業界の人に聞くと、まあほとんどの人が答えるであろうGenerative AI。今年はより注目を浴びるだろう。GPT-4が到来すれば、世の中にはより一層驚きが起こると思う。サム・アルトマンすごい。一方で、職業柄「USと比較した時に、Generative AIの領域で勝ち方はあるのか?」と聞かれると結構悩む。データベースの繋ぎ込み系とか、何かしらあるだろうと期待したいが、OpenAIを見ても、テクノロジー自体は勝負がついてしまっている感も正直ある(まあそういうときによいスタートアップって出るんですが。)
今考えているのは、既存産業を”AI scratched”で再構築させ、バリューチェーンの改善に取り組むスタートアップ。(今年、そういうアイデアを持つ起業家に出会えたらうれしい。)例えば、専門職をAI scratchedで考えてみる(Generative AIベースの弁護士事務所)や、AI scratchedなゲーム会社、あるいはアニメ会社など、クリエイティブ面全てがAIに代替されることはないにせよ、幅広い分野には、作業効率などで劇的な改善が望めるのではないかと思う。だが、このアイデアの実現には、バリューチェーンのみならず組織図等、頭をやわらかくして考え直す必要があるが、既存の事業会社が変換するのはやや非現実的に思えるので、新しい企業としてAI scratchedな会社が登場する可能性に期待したい。
これ以外にもまだまだ可能性がある気がしつつ、まだリサーチと思考時間が不十分。データ領域を例に考えると、社内のデータ・リソース✖️Generative AIなど、登り方は色々とありそうなので、どこかでもう少し考えたいテーマだったりする。
NFTユースケースの進化:Tokengated Commerceなど
SBT(Soulbound Token)などの新しい技術が毎年でてくるように、NFT自体のユースケースはより工夫され洗練されていくだろう。ANRIの投資先でも、NOT A HOTELがメンバーシップ制度でNFTを活用しているように、従来の成功事例であったBCGやNFT IP以外にも、まだまだユースケースが見つかるはずだと思っている。
POAP(Proof of Attendance Protocol)概念から派生した証明書的な利用法も広がるだろうし、職歴・経歴にも活用され得るかもしれない。現在のNFTのユースケースは、会員権や紙の証明書など、既に現実世界に存在していた概念の効率的な運用にとどまるが、そこから派生する形でNFTを一定の行動に紐付けたり、購買行動とゲーミフィケーションを連携させるという意味で、”Dynamic NFT”(動的NFT)みたいなものはもっとあると思う(こんな言葉ないとはおもうけどw)。
Tokengated Commerceの概念は特に注目しており、2023年に「流行」とまではいかずとも、走りをやりだすところはあるんじゃないかなと思う。ブランド発祥なのか、具体的にはまだわからないけど、NFTを購入条件変数に組み込んだりするユースケースが試されていくのではないだろうか。
Blue Chip NFTの次の一手により、NFT IPの新たな正攻法が見つかる
Azukiが始まってまだ1年、Bored Apeも含め、一気に知名度を獲得したNFT IPはいくつかあるが、これらのBule Chip NFTが今年どのような打ち手で攻めてくるか気になっている。
過去一年だけを考えても、次から次に新たなIPが登場し、流行っては消えを繰り返して、フロアプライスの乱高下をもたらす事態が頻発しているのを見て、まるで上場企業のように常にフロアプライスを気にしながらIPを運営するのは摩耗しそうだなと思っていた。
ロードマップをフォローするやり方から、よりミステリアスなものへとなんとなく流れが変化している気はする。スタートアップ的なロードマップではなく、ブランド戦略として秘匿性を高く保ちながら、次に何が起こる変わらないサプライズを重要視する運営をしようとするのではないだろうか。この変化の一因は、運営側にかかる負荷ではないかと思う。(検討外れだったら申し訳ない。)秘匿性を高め、各々に好きなように期待を醸成させておく方が、ロードマップを示して期待値を調整したり、無理をしてでもそこにミートさせようとするより楽なのではないかと思っている。
この潮流の中でさらに、成功事例や失敗事例が生まれNFT IPのプレイブックになり、それらを踏まえたさらなる大ヒットが今年や来年くらいから登場するんじゃないかな〜と思っている(最近だとFree to Ownという流行りもある)。
一方、Bule Chipの施策はもう少し深くリサーチした上で、このレターでも配信したいのでぜひご登録を・・。
BCGなどのTokenomicsの進化・公式化
ここも要リサーチ分野ではあるが、去年流行したSTEPNは、多くの人にとってウォレットを作ったり、クリプトに興味を持つきっかけになったのではないだろうか。新しいテクノロジーの伝播には、ゲームが最適だと思っているので、クリプト全般においても、おそらく閾値を超えるには大ヒットゲームが必要だろう。
今年はIEOを控えている事例もあり、各国でナレッジやゲーム設計に磨きがかかるのではないかと考えている。そうして事例が重なっていくのが今年ぐらいかなと期待を抱きつつ、(大ヒット作品が出るのは少し先な気もするが)、「冬の時代」と言われている時こそ、挑戦するには良いタイミングだったりもするので、この領域も今年は注視したい。
よりクローズド✖️SNS的なベクトルでなにか流行り物が出るかも
言語化しきれていないが、この数年SNSがメディア化しすぎているような肌感がある。昔のSNSは、自由な遊び場というか、友人との飲み会の拡張空間だった気がするが、昨今では公共性が強い場に変化したと感じる。特にTwitterなどは、うわべだけの会話や一方的な情報発信の場に姿を変えてしまった。本心が書きづらくなっている中、これはこれで残っていくであろうものの、よりクローズドな方向性のSNSが流行してもいいのかなと思う。
歴史を振り返ると、そういったSNSは出ては消えを繰り返している。最近だとGasやBeReal、これを書いている現在はBondeeなどがその一例だ。ただ、ここに定着するユーザー層はまだまだ少ない。Discordや、ANRI投資先のパラレルのように、コミュニティと紐付いているものは成長している感はある。
ふわっとした表現だが、このあたりにおいてクローズドなベクトルで新しい発明が起こる可能性がまだまだあるのではないかな〜とか思いつつ、具体的なWhatまではわかっていない。
テクノロジーが価値の判断基準を変える
コンテンツ産業の再評価が始まっている。
去年のANYCOLORの上場や、冒頭のエンゲージメントエコノミーの潮流を踏まえても、数年前まではDistributionが国内に限定されがちだったのに対して、YouTubeやTikTok、NetflixなどのDistributionチャネルの多様化・国際化の波に乗る形で、日本のコンテンツの再評価が始まっていると思う。
例えば、海外へのアニメの市場規模は、2015年で5,800億円であったのに対し、2020年には1.2兆円まで伸びている。この市場規模の伸び方は、スタートアップが狙うべき急成長産業市場のそれに近いのではないだろうか。また、NFTや投げ銭はもちろん流動性の増加(メルカリetc.)に伴って、価値が可視化され、増幅しやすい環境にも変化していると思う。
投資先では、ポケモンカードやトレカを扱うミニッツや中古車を扱うRENDEZ-VOUSなどが、流動性増加に比例する形でサービスを成長させており、「コレクタブル市場」の開拓を進めている。自分は、コンテンツやそういったものが好きなので、今年はもっとこのあたりに投資を進めたい。
いわゆるインターネット産業の曲がり角 Deeptech/ハードテックへの資金流入
ワンプロダクトで攻める従来式のスタートアップの形が今後どうなっていくのかはもっと考えたい。コンパウンドといったワードの登場や、前述した海外進出の話を踏まえても、インターネット業界は、成長産業としての地位は失わずとも、これまでと同レベルの資本コスト・期待IRRを実現する産業でありつづけるかはわからない。
といいつつも、今後、限界費用が0に近いGenerative AIが革新をもたらすか、需要を新たに創出するクリプトやメタバースで更に投資分野が拡張・成長していく可能性も大いにあると考えている。
同時に、おそらく今後は、技術ベースのスタートアップ、ANRIではDeeptechと呼ぶ産業に対する資金流入が増えるのではないかと思う。ESG/SDGsの潮流を受け、川上での資金配分をする上での前提が、この数年で変わってきた感覚がある。そうなると、社会課題を技術で解決するスタートアップに対する資金は増加するだろう(そういったテーマでのファンド組成も続くと思う)。日本においても、同領域の大型スタートアップのニュースが多い一年になるかもしれない。
コミュニティの重要性とDIDによる共同体の在り方の変化
先ほどコンテンツ産業の再評価について述べたが、再評価が始まっている領域といえば「コミュニティ」も重要な概念だろう。CryptoにおけるDAOのような概念もあり、世界がよりコミュニティを求めている気がしている。
その背景には前述したSNSの成熟も影響しているのではないだろうか。デジタルメディアはおそらく、広い意味での民主主義にとって邪魔になるかもしれないと個人的には思う。SNSやデジタルメディアは、分断を加速することに大きく加担している一方で、コミュニティの発見や発展に大きく寄与している。より長い時間軸で考えると、アイデンティティの拠り所は国家ではなくなり(今もそうかもしれないが)、デジタル上でつながった同じ趣味・同じイデオロギーをもった集団になり得ると思っている。
実際に日本では、昔からインターネットとオタ活は相性が良かったり、近年ではNFTのホルダーが形成するコミュニティが増加している。またDIDのような分散型の主権がデジタル上で確立した場合、こういったコミュニティを見つけやすく、更に運用しやすくなる未来は近いのかもしれない。
そうしたコミュニティにおいては取引などにコストを発生させずに、資本主義が立ち入らないサンクチュアリな領域として着目が集まるのではないかと期待を抱きつつ、わからないけど、このあたりのコミュニティの重要性が上がった先で、運営や在り方というものがDIDのような技術でより変化・発展していくような気がしている。
AIはCollaborationを生むか、虚像との戦いの幕開けか
タイトルそのままだけれど、AI-scratchedの部分でも書いたようにGenerative AIとの協業は必ず進むとは思う。それは人類にとって良いことも多いだろう。作業時間の短縮化など、効率性の向上が期待できる。
一方で、フェイクニュースが量産できたり、虚像やFakeなもので溢れた世の中に変化する可能性もある。GAN関連の技術は、悪用されると非常に危険であることは、常に忠告されてきた。Deepfakeのようなものは昔から危険視されていたが、今の技術発展のスピードを考えると、今年ではなくとも極めて近いうちに、本当に閾値を超えてしまう可能性があるのではと思う。
ある作成物がAI-generatedかどうかを判断するような技術やサービスも登場するかもしれないが、全員が毎回そんな手間を厭わないかといえばかなり怪しい。今後、そういったFakeとの戦いがより大きな注目を集めるのかもしれない。
TikTokのビジネス利用が進む年になるのでは
TikTokが登場して久しい。YouTubeもShortにより注力していることからもわかるように、TikTokライクな動画コンテンツフォーマットが今後一層浸透していくことは間違いない。
YouTubeも当初は粗いコンテンツばかりだったのが、いまやビジネスコンテンツなど洗練された形ものも多い。開かれたUGCサービスがビジネス利用に到達するまでには時差がかなりあると思う。TikTokにおいては、今年ではないかもしれないが、より真面目な・ビジネスライクなコンテンツがもっと浸透していくのではないかなと思ったりしている。
海外ではRedpointというVCがTiktokでコンテンツを発信する事例が登場しているほか、国内でもYouTubeやPodcastで採用広報などを行っているスタートアップや企業は出てきたが、より真面目にTikTokのビジネスの活用が進むのではないかと思う。
YouTubeをPFとして成長するスタートアップが多く出たのがこの5年だとすれば、次の5年はShort/TikTokに勝機があると思うので注視したい。
アバターエコノミー/アバター映えが注目
Vtuberという言葉はもはや市民権を得たといっていいだろう。 日本はもともと慣れていたのかもしれないけれど、3DCGのアバターが更に一般化するのでははないかと思う。自分の学生時代で言えば、GREEで馴染んでいた文化であり、今の若い世代ではFortniteやAPEXで普及しているので今更感はあるかもしれないが。。
土壌は整いつつある中、今年はもう少しアバター系のサービスが出てくのではないかと思う。なんとなくだけど。そうしてアバターを中心とした経済圏、アバター経済圏/アバターエコノミーでお金が回りはじめる可能性はあるなと思っている。
例えばVR Chatをする機会が増えてくると、「自分だけの世界に一つのアバターが欲しい」「3DCGモデルが欲しい」みたいな思いがふつふつと湧いてくる。年内に多くの人がお金をかけてまで自分のアバターを作り出すところまではいかずとも、そういう思いや関心を持つ人が増えるのではないかなと思っている。インスタ映えならぬアバター映えにお金を払っていく気もしている。
シードのValuationの上昇と、シリーズAの難化
マルチステージの投資ができるファンドが、大きな額をシードに投資するようになる可能性はある。結果として、シードのValuationがインフレを招くかもしれない。
2〜3年のRunwayを確保しようとする動きがある中で、キャッシュはあるが爆発的な成長どころ(Capital intensiveなポイント)や事業モデルを確立できず、ゾンビ化していくスタートアップ企業も増えるのではないだろうか。
またLTV>CACを適切に証明するより、プロダクト・サービスのValue propositionの刺さり具合が異常に高い(例えばNon-Adsでインバウンドだけで集客できている等)などのわかりやすい結果を残した企業・サービスはだけが資金調達ができるという意味でのシリーズAの難化はあり得ると思う。
再現性の観点では、資金を投下するポイントがあるほうがVCとしては出資しやすいはずだが、このブリッツスケーリングのような概念を、今のような調整局面においてどのように捉えるべきかは、自分の中でも迷っている。成長がなければスタートアップではないのもまた真実であり、利益か成長かで成長を優先する方針を大転換するつもりはないが、難しい点ではある。
スタートアップの海外進出が増加
VCのファンドサイズは過去5年で拡大を続けている。つまりVC側はファンドのリターン額を際限なく拡大し続ける使命を負うことになる。そしてそれは、拡大を続けるファンドから資金調達をするスタートアップもより大きな時価総額・高成長を目指していく引力に晒されることを意味する。
スタートアップ側の立場では、未上場のままで、資金調達できる期間も長期化し調達額の拡大も望める可能性が高いため、仕込みの時間を長く確保できる。その仕込みの中で、より一層大きな挑戦をすることが増えるのではないかと思う。そこには巷で話題のM&Aもあれば、事業の複線化(Compound)もあるが、海外進出(マーケット拡張)を打ち手と利用する未上場スタートアップが増えてくるのではないだろうか。
実際にCADDiやcommuneのようなB向けスタートアップのが海外進出に着手しているほか、自分の投資先でも、特にクリプト領域においては(日本初のスタートアップであっても)大半が海外ユーザーというサービスもある。そういったBorn global・Going globalなスタートアップが生まれるだろうと思うし、個人的にもそういったものにチャレンジする投資をやりたい。
(無論、VCのためにスタートアップが無理やり成長を目指す在り方はは自分も賛成しない。一方多くの起業家はマーケットの拡張性を無意識に日本国内に限定してしまっているように思う。そんな中で、VCとしては、海外進出が簡単ではないのは承知の上で、海外進出を選択肢として取れる高い志をもった起業家をすすんで後押しする環境になっていくのではないかと思う。)
-その他の注目テーマ
米中対立におけるサプライチェーンの見直し、クリーンテック、Defencetech、セキュリティテック、事業の複線化(Compound)、Vertical SaaS、分散型SNS・・・
(*SaaS・DXに関しては、この国が人口不足で労働生産性をあげるしかないという大テーマがあるため、今後も注目していくテーマなのですが、当たり前すぎるため一旦記載はしてません)
今年も多くの面白い事業と出会えることを楽しみにしております。こういったことについてディスカッションしたい方ご連絡ください。
また今年はこのテーマの深堀り含めてニュースレターをより書いていこうと思うので、ぜひご登録をよろしくお願いいたします!(目指せ1,000人)
ANRIナカジ
-Book:ユニコーン企業のひみつ
お気づきかもしれないが、組織論が気になっておりSpotifyの方が書いたこの本を手にとってみた。機能別組織・事業部組織・マトリックス組織というものが一般的な組織の作り方ではあるが、トライブ・スクワッド・ギルドといった形で新しい組織の形を提案してくれている。スモールチームでひたすらスピードを上げていく必要性があるスタートアップにとっては参考になる点もあるとは思う。
一環して伝えていることは当たり前ではあるが、”権限を与え信頼することが重要”ということを説いており、そのための仕組みを事例とともに伝えてくれているのでそういった組織論に興味ある方は呼んでみてもいいかなと思う。
今回は毎年書いていたけど、すごく今回書くかは迷いました。一つは冒頭に書いたように年末に高熱で何もできなかったこと。つまりあんまりリサーチや、考える作業の時間をこれまでに比べてはとれなかったです。またもう一つは正直あんまり将来予想はどこまで意味があるかわからないなとずっと思いながらこれまでも書いてたからです。
だけど自分はそういった将来のことを考えるのはワクワクするし、そういった面白い未来を作るために投資の仕事をしているので、未来を作るのは起業家の仕事だけど妄想するのは投資サイドもすべきだとは思っているので、ちょっとポエムちっくになってもいいかという思いで今回も書いてみました。何か思考のヒントになれれば幸いです。
ただ1年の変化って本当はエンタメとしては面白くなく、もう少し5−10年20年先の未来について一度深く考える時間をとりたいなとこの記事を書きながら思いました。いつか記事にしたいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。