毎年?(5年ぐらい)だけと、その年の1月に今年の変化や投資をしたい領域について簡易に自分の考えをまとめることをしている。いつまで続くかはわからないけれども、1つのその当時自分がどういうように考えていたのかを振り返ることができるよいきっかけとなっているので、できる限り続けたい。
今年の1月に書いたが下記記事で、今回はその振り返りを簡易にしてみたいと思っている。
(○)「エンゲージメントエコノミー」にお金が回る
まずは自分がエンゲージメントエコノミーと呼んでいる現象については、相変わらず浸透していっているようには思える。Vtuberの現象はいわずもがなですが、NFTなどがライブの特典などにもなっているのが進捗している気がする。
熱量をお金に変換する方法というものは今後も発明されていくはずで、その熱量・エンゲージメントをより獲得する施策というのはより企業やタレント含めて狙いに行くことはより起こってくるのではないかとは思っている。
投資先としてもMinticeというデジタルグッズなどに今年は投資させていただいが、こういった推しへの熱量についてのマネタイズなどの方法はまだまだ模索するが今後も伸びていくように思える。
-「エンゲージメントエコノミー」にお金が回る
以前こちらの記事でも詳しく書いたように、アテンションエコノミーの限界は近いように思う。多くの人が、”炎上”などの現象が反映するアテンションエコノミーの副作用に辟易しているし、プラットフォームがアテンションの矛先を完全に支配する、すなわちアルゴリズムで結果が変動する現状を疑問視する声も多いことから、クリエイター側にも変化が求められるのではないだろうか。(中略)この潮流を後押しするように、「熱量をお金に変換する方法」が昨今多く登場している。従来のように広告収入に頼るのではなく、投げ銭やサブスク、NFTやtokenを通じて収入を得るやり方などが代表的だろう。このようなサービスやテクノロジーの普及が進めば進むほど、エンゲージメントでお金が回る経済圏、エンゲージメントエコノミーが進むのではないかと考えている。Vtuberの勃興やPocochaの海外進出を見ても、日本の強みは、ファンの熱量を高め、さらにそこに勝機を見出す・作り出すノウハウにあるのではないかと思う。いわゆる”推し”の文化は非常に強い国だと思うので、このあたりがより進む2023年になるのではないかなと考えている。
(△)AI-scratched company
AI関連は年初から当たり前に注目していたが、ではここで描いたようなAI-Scratchedな企業がでてきたかというとそこまでではないとは思っている。まだまだ技術発展のスピードが早すぎて、面白いが実用がまだ完全にできているわけではない。多分今年の変化としてはOGPがAI画像生成になったぐらいが、身の回りの変化だと思う。
アニメ会社をAI-Scratchedでつくるや、いろいろな産業をAIベースで考えて再構築する、垂直立ち上げするみたいなテーマはもう少し来年もありそうな気がする。
しかし着実に技術発展は進んでいるので、このあたりは引き続き当たり前だが着目したい。個人的にも今年はこのエリアにおいては、テキストにおけるCarnotと画像におけるKinkakuに出資させていただいた。
- AI-scratched company
「今、何に注目していますか?」とVCやスタートアップ業界の人に聞くと、まあほとんどの人が答えるであろうGenerative AI。今年はより注目を浴びるだろう。GPT-4が到来すれば、世の中にはより一層驚きが起こると思う。サム・アルトマンすごい。一方で、職業柄「USと比較した時に、Generative AIの領域で勝ち方はあるのか?」と聞かれると結構悩む。データベースの繋ぎ込み系とか、何かしらあるだろうと期待したいが、OpenAIを見ても、テクノロジー自体は勝負がついてしまっている感も正直ある(まあそういうときによいスタートアップって出るんですが。)
今考えているのは、既存産業を”AI scratched”で再構築させ、バリューチェーンの改善に取り組むスタートアップ。(今年、そういうアイデアを持つ起業家に出会えたらうれしい。)例えば、専門職をAI scratchedで考えてみる(Generative AIベースの弁護士事務所)や、AI scratchedなゲーム会社、あるいはアニメ会社など、クリエイティブ面全てがAIに代替されることはないにせよ、幅広い分野には、作業効率などで劇的な改善が望めるのではないかと思う。だが、このアイデアの実現には、バリューチェーンのみならず組織図等、頭をやわらかくして考え直す必要があるが、既存の事業会社が変換するのはやや非現実的に思えるので、新しい企業としてAI scratchedな会社が登場する可能性に期待したい。
(✗)NFTユースケースの進化:Tokengated Commerceなど
目下では今年にそこまで大きなNFTのユースケースでヒットがあったかというと正直そこまでではなかったとは思う(自分がキャッチアップできてないかもだけど)
現状はCrypto winterも雪解けを感じるが、技術的にも思想的にもこの領域はまだまだ大きく変化を生む可能性があるのでまだまだ注目はしておきたい。よりクロスチェーンなどの技術進展がある今、Acount Abstractionのような利便性が向上することによって、このあたりはまだ面白くなる領域ではないかと個人的には注目している
NFTの社会普及はするんではないかと思っている派ではあるので、このあたりは
-NFTユースケースの進化:Tokengated Commerceなど
SBT(Soulbound Token)などの新しい技術が毎年でてくるように、NFT自体のユースケースはより工夫され洗練されていくだろう。ANRIの投資先でも、NOT A HOTELがメンバーシップ制度でNFTを活用しているように、従来の成功事例であったBCGやNFT IP以外にも、まだまだユースケースが見つかるはずだと思っている。POAP(Proof of Attendance Protocol)概念から派生した証明書的な利用法も広がるだろうし、職歴・経歴にも活用され得るかもしれない。現在のNFTのユースケースは、会員権や紙の証明書など、既に現実世界に存在していた概念の効率的な運用にとどまるが、そこから派生する形でNFTを一定の行動に紐付けたり、購買行動とゲーミフィケーションを連携させるという意味で、”Dynamic NFT”(動的NFT)みたいなものはもっとあると思う(こんな言葉ないとはおもうけどw)
(✗)Blue Chip NFTの次の一手により、NFT IPの新たな正攻法が見つかる
すみません、キャッチアップができていないうのが現実。申し訳ない。ただなかなかプライス面でいうと大抵のBlue chipと呼ばれていたものの価格は残念ながら下がっているのが現状。一方今後の雪解けとまた著名なNFTIPはCashは潤沢にあるため、そのお金を活用してどのような展開を見せるのかについては今後も着目したい。
-Blue Chip NFTの次の一手により、NFT IPの新たな正攻法が見つかる
Azukiが始まってまだ1年、Bored Apeも含め、一気に知名度を獲得したNFT IPはいくつかあるが、これらのBule Chip NFTが今年どのような打ち手で攻めてくるか気になっている。
過去一年だけを考えても、次から次に新たなIPが登場し、流行っては消えを繰り返して、フロアプライスの乱高下をもたらす事態が頻発しているのを見て、まるで上場企業のように常にフロアプライスを気にしながらIPを運営するのは摩耗しそうだなと思っていた。(中略)この潮流の中でさらに、成功事例や失敗事例が生まれNFT IPのプレイブックになり、それらを踏まえたさらなる大ヒットが今年や来年くらいから登場するんじゃないかな〜と思っている(最近だとFree to Ownという流行りもある)。
(△)BCGなどのTokenomicsの進化・公式化
これも正直自分が追えていないというのが大きなところだけれども、日本でもIEOした企業がいくつかでてきており、また日本における法律に関してもだいぶ変更が進んできており、良いものがでてくる土壌がでてきているように思える。
BCG分野あたりは日本においてもまだまだ勝ち筋があるのではないかとおもっているし、日本というマーケットと相性の良さは一度STEPNで証明済みなのでこの数年の中で大ヒットがでてくることを願っている
-BCGなどのTokenomicsの進化・公式化
ここも要リサーチ分野ではあるが、去年流行したSTEPNは、多くの人にとってウォレットを作ったり、クリプトに興味を持つきっかけになったのではないだろうか。新しいテクノロジーの伝播には、ゲームが最適だと思っているので、クリプト全般においても、おそらく閾値を超えるには大ヒットゲームが必要だろう。(省略)
(△)よりクローズド✖️SNS的なベクトルでなにか流行り物が出るかも
流行りとかはあんまりなかったが、TwitterがXとなったりSNS的にはいろいろ変化が起きた年だったとは思う。例えばMetaがInstagramのテキスト版として、Threadsがでたりや、Xのゴタゴタの中でBlueskyなどの分散型SNSなどにも注目は集まったが、流行ったというほどではというほどではなかったのが現状だったように思える。
ただ着実にXのMedia化というのは今後も進展していく(なのにSNSアルゴリズムを評価しているので歪だとおもうが)ので、そのカウンターとしてのクローズドなものというものは今後まだあるし、より分散していくとは思っている。
もしかしたらDiscordやInstagramのStoriesの滞在時間やView数などがこの数年で伸びているのかもしれないので、もはやそれがクローズドSNSな可能性も大いにある
-よりクローズド✖️SNS的なベクトルでなにか流行り物が出るかも
言語化しきれていないが、この数年SNSがメディア化しすぎているような肌感がある。昔のSNSは、自由な遊び場というか、友人との飲み会の拡張空間だった気がするが、昨今では公共性が強い場に変化したと感じる。特にTwitterなどは、うわべだけの会話や一方的な情報発信の場に姿を変えてしまった。本心が書きづらくなっている中、これはこれで残っていくであろうものの、よりクローズドな方向性のSNSが流行してもいいのかなと思う。歴史を振り返ると、そういったSNSは出ては消えを繰り返している。最近だとGasやBeReal、これを書いている現在はBondeeなどがその一例だ。ただ、ここに定着するユーザー層はまだまだ少ない。Discordや、ANRI投資先のパラレルのように、コミュニティと紐付いているものは成長している感はある。
ふわっとした表現だが、このあたりにおいてクローズドなベクトルで新しい発明が起こる可能性がまだまだあるのではないかな〜とか思いつつ、具体的なWhatまではわかっていない。
(○)テクノロジーが価値の判断基準を変える
コンテンツ産業の再評価というのは、今年もだいぶ進んでいるのではないかと思う。スラムダンクを筆頭にANIMEのような市場は年々拡大している。
またポケカなどによるトレカにおいては、トレカオンラインガチャなどにおいては異常な盛り上がりを見せている。テクノロジーにおいてコンテンツにおける価値が良い方向にも悪い方向にも変容しうる可能性が大いにあるなと思う。
ワンピースカードを今年はじめてみたけど、ほんとどこにいっても売り切れており、二次流通の価格が見える化することによって、ここまで価値というものが変動するものなのかと改めて驚いている。
足元でもスタートアップとしてもエンタメ系のスタートアップにお金が少し動いているような印象もある。今年は自分もNOTHING NEWや、Anotherballなどに新規出資させていただいた。このようなテクノロジーによってコンテンツの価値がより多様になっていき、価値が高まっていく可能性は大いにありえると思っている。
-テクノロジーが価値の判断基準を変える
コンテンツ産業の再評価が始まっている。
去年のANYCOLORの上場や、冒頭のエンゲージメントエコノミーの潮流を踏まえても、数年前まではDistributionが国内に限定されがちだったのに対して、YouTubeやTikTok、NetflixなどのDistributionチャネルの多様化・国際化の波に乗る形で、日本のコンテンツの再評価が始まっていると思う。例えば、海外へのアニメの市場規模は、2015年で5,800億円であったのに対し、2020年には1.2兆円まで伸びている。この市場規模の伸び方は、スタートアップが狙うべき急成長産業市場のそれに近いのではないだろうか。また、NFTや投げ銭はもちろん流動性の増加(メルカリetc.)に伴って、価値が可視化され、増幅しやすい環境にも変化していると思う。(中略)
(○)いわゆるインターネット産業の曲がり角 Deeptech/ハードテックへの資金流入
ソフトウェア産業がPEのスコープに入っていっている予感を感じている中で、ある程度このトレンドはより強固になっていっているものを感じる。しかし今のe/acc vs EA的な思想の違いによって、未来が別れれていくようには思える。
CAPEXが重い産業にお金が集まりを感じている中でもDeeptechのような領域はまだまだお金は集まるとおもうが、よりそれがリアライズどうしていくのかが見られる数年間になっていくのではないか。
-いわゆるインターネット産業の曲がり角 Deeptech/ハードテックへの資金流入
ワンプロダクトで攻める従来式のスタートアップの形が今後どうなっていくのかはもっと考えたい。コンパウンドといったワードの登場や、前述した海外進出の話を踏まえても、インターネット業界は、成長産業としての地位は失わずとも、これまでと同レベルの資本コスト・期待IRRを実現する産業でありつづけるかはわからない。
といいつつも、今後、限界費用が0に近いGenerative AIが革新をもたらすか、需要を新たに創出するクリプトやメタバースで更に投資分野が拡張・成長していく可能性も大いにあると考えている。同時に、おそらく今後は、技術ベースのスタートアップ、ANRIではDeeptechと呼ぶ産業に対する資金流入が増えるのではないかと思う。ESG/SDGsの潮流を受け、川上での資金配分をする上での前提が、この数年で変わってきた感覚がある。そうなると、社会課題を技術で解決するスタートアップに対する資金は増加するだろう(そういったテーマでのファンド組成も続くと思う)。日本においても、同領域の大型スタートアップのニュースが多い一年になるかもしれない。
(△)コミュニティの重要性とDIDによる共同体の在り方の変化
コミュニテイという言葉はこの数年ひとつの大きなキーワードになっているとはおもうが、そのトレンドは続いているようには思える。一方革新的ななにかが起こったわけではなくもある。DAOのような一つのコンセプトを昨年は世界にアイデアとして植え付けたがまだまだ実用化しているところは少ない
一方このコミュニティへの回帰は、自分もブログでも書いたが資本主義に対するアンチテーゼであり反発の感覚もあり、今後も着目はされていくではあろうと思う。
しかしマルクスが思い描くようなコミューンの再興や、アソシエーションといったものまでは理想論の可能性も高く、そういった中での現実解としての組織でありコミュニティのあり方というのは今後も模索され続けるのではあろうと思うし、個人的には好きなテーマではあるので考え続けたいとは思う。
-コミュニティの重要性とDIDによる共同体の在り方の変化
先ほどコンテンツ産業の再評価について述べたが、再評価が始まっている領域といえば「コミュニティ」も重要な概念だろう。CryptoにおけるDAOのような概念もあり、世界がよりコミュニティを求めている気がしている。その背景には前述したSNSの成熟も影響しているのではないだろうか。デジタルメディアはおそらく、広い意味での民主主義にとって邪魔になるかもしれないと個人的には思う。SNSやデジタルメディアは、分断を加速することに大きく加担している一方で、コミュニティの発見や発展に大きく寄与している。より長い時間軸で考えると、アイデンティティの拠り所は国家ではなくなり(今もそうかもしれないが)、デジタル上でつながった同じ趣味・同じイデオロギーをもった集団になり得ると思っている。(中略)
そうしたコミュニティにおいては取引などにコストを発生させずに、資本主義が立ち入らないサンクチュアリな領域として着目が集まるのではないかと期待を抱きつつ、わからないけど、このあたりのコミュニティの重要性が上がった先で、運営や在り方というものがDIDのような技術でより変化・発展していくような気がしている。
(○)AIはCollaborationを生むか、虚像との戦いの幕開けか
これは誰しもがわかっていたことかつ、Fakenewsはじめとして今後人類が戦うべき虚像の問題は今後も増えてくるではあろう。日本においても遊び半分で総理の動画をつくって炎上などをしていたりしたように、ここ1年の動画の生成系AIの発展は著しいものがある。
そのような中で本物と虚像においての見分けの付き方というのはより難しくなってくることは間違いないであろう。虚像によって被害を被る物が多くなってくる中で、自分たちはその世界何を信じていくべきかを今一度問い直し考えないと行けない時代になってくる。
テクノロジーの進歩は止めることは難しく、この課題との付き合い方は難しいが、一方メタバースのような虚像の世界において、より健全なクリエイティブの爆発ということの意味合いもあるはずなので、功罪は生むであろうと思う。
-AIはCollaborationを生むか、虚像との戦いの幕開けか
タイトルそのままだけれど、AI-scratchedの部分でも書いたようにGenerative AIとの協業は必ず進むとは思う。それは人類にとって良いことも多いだろう。作業時間の短縮化など、効率性の向上が期待できる。一方で、フェイクニュースが量産できたり、虚像やFakeなもので溢れた世の中に変化する可能性もある。GAN関連の技術は、悪用されると非常に危険であることは、常に忠告されてきた。Deepfakeのようなものは昔から危険視されていたが、今の技術発展のスピードを考えると、今年ではなくとも極めて近いうちに、本当に閾値を超えてしまう可能性があるのではと思う。
ある作成物がAI-generatedかどうかを判断するような技術やサービスも登場するかもしれないが、全員が毎回そんな手間を厭わないかといえばかなり怪しい。今後、そういったFakeとの戦いがより大きな注目を集めるのかもしれない。
(△)TikTokのビジネス利用が進む年になるのでは
ビジネス利用が進んだかどうかはわからないが、周りでもTiktok流入によって成り立ってきた産業領域は多くなってきたと思う。この短尺縦動画というトレンドも不可逆であり、今後もVCも自分も情報発信として本当はTikTokとかは真面目に検討スべきだとは思う。(届けたいユーザー層が違うので、VCがやるべきかはちょっとわからないが)
なかなかプラットフォーム変化はないなかで、一つあるならこの短尺動画は見逃せないとは思っている。(誰もがだとはおもうが)
-TikTokのビジネス利用が進む年になるのでは
TikTokが登場して久しい。YouTubeもShortにより注力していることからもわかるように、TikTokライクな動画コンテンツフォーマットが今後一層浸透していくことは間違いない。YouTubeも当初は粗いコンテンツばかりだったのが、いまやビジネスコンテンツなど洗練された形ものも多い。開かれたUGCサービスがビジネス利用に到達するまでには時差がかなりあると思う。TikTokにおいては、今年ではないかもしれないが、より真面目な・ビジネスライクなコンテンツがもっと浸透していくのではないかなと思ったりしている。
海外ではRedpointというVCがTiktokでコンテンツを発信する事例が登場しているほか、国内でもYouTubeやPodcastで採用広報などを行っているスタートアップや企業は出てきたが、より真面目にTikTokのビジネスの活用が進むのではないかと思う。
YouTubeをPFとして成長するスタートアップが多く出たのがこの5年だとすれば、次の5年はShort/TikTokに勝機があると思うので注視したい。
(△)アバターエコノミー/アバター映えが注目
なんともいえないが、IRIAMなど含めてアバターに関しての抵抗感であり人類みなアバターをもつ国であった(GREE)からにすると、このあたりはもっと伸びていいのではないかなと感じている。
来年こそは自分自身のアバターつくってみようかな。このあたりは3DCGの画像生成の技術も日進月歩している中で、より着目が集まる気がしているが、、そういうことを考えている方ぜひご連絡いただければ幸い。
3DCG系はコストがかかりすぎるのが課題ではあるなとおもうが、メタバースでありそういった世界においてもこのあたりのAIの技術発展があればあるほど近づいてきているのではないかとも思う。
-アバターエコノミー/アバター映えが注目
Vtuberという言葉はもはや市民権を得たといっていいだろう。 日本はもともと慣れていたのかもしれないけれど、3DCGのアバターが更に一般化するのでははないかと思う。自分の学生時代で言えば、GREEで馴染んでいた文化であり、今の若い世代ではFortniteやAPEXで普及しているので今更感はあるかもしれないが。。土壌は整いつつある中、今年はもう少しアバター系のサービスが出てくのではないかと思う。なんとなくだけど。そうしてアバターを中心とした経済圏、アバター経済圏/アバターエコノミーでお金が回りはじめる可能性はあるなと思っている。
例えばVR Chatをする機会が増えてくると、「自分だけの世界に一つのアバターが欲しい」「3DCGモデルが欲しい」みたいな思いがふつふつと湧いてくる。年内に多くの人がお金をかけてまで自分のアバターを作り出すところまではいかずとも、そういう思いや関心を持つ人が増えるのではないかなと思っている。インスタ映えならぬアバター映えにお金を払っていく気もしている。
(○)シードのValuationの上昇と、シリーズAの難化
これは記事にも今年は書いたが、狭間のファイナンスというのは難しい。ただこれは別に今に限った話でもない気はするが、影響あるとすると巨大化するファンドサイズと、数多く台頭してきたシードあたりで出資できるファンドとの溝であり、構造的な歪みがでてきてる感覚はある。
またシリアルのような与信ある投資候補先がいる場合は、ラウンド関係なく入り乱れてきており、結果をだしているところにはお金がより集まりやすくなっており、その資金調達の差がより開きそうではある
ただこれが悪い話かというとそういうことではなく、単純にちゃんと競争が起きてきてしまった結果ではあるのではないかと思う。
-シードのValuationの上昇と、シリーズAの難化
マルチステージの投資ができるファンドが、大きな額をシードに投資するようになる可能性はある。結果として、シードのValuationがインフレを招くかもしれない。2〜3年のRunwayを確保しようとする動きがある中で、キャッシュはあるが爆発的な成長どころ(Capital intensiveなポイント)や事業モデルを確立できず、ゾンビ化していくスタートアップ企業も増えるのではないだろうか。
またLTV>CACを適切に証明するより、プロダクト・サービスのValue propositionの刺さり具合が異常に高い(例えばNon-Adsでインバウンドだけで集客できている等)などのわかりやすい結果を残した企業・サービスはだけが資金調達ができるという意味でのシリーズAの難化はあり得ると思う。
再現性の観点では、資金を投下するポイントがあるほうがVCとしては出資しやすいはずだが、このブリッツスケーリングのような概念を、今のような調整局面においてどのように捉えるべきかは、自分の中でも迷っている。成長がなければスタートアップではないのもまた真実であり、利益か成長かで成長を優先する方針を大転換するつもりはないが、難しい点ではある。
(○)スタートアップの海外進出が増加
これは前者の話との引き続きではあるが、下記に記載した通りの現象は起きてきている。今年も多くの海外に挑戦するスタートアップとも話してきたし、この機運は今後も続くはずであると思う。
また地政学的な意味合いにおいても米中対立により、USが日本含めてアジアに投資を行い自国への進出を狙ってほしいみたいなナラティブはあるのではないかなと妄想したりしている。なので来年はもう少し自分はUSに行ってみたいなと考えている。(しかしどこまで実現できるか・・)
-スタートアップの海外進出が増加
VCのファンドサイズは過去5年で拡大を続けている。つまりVC側はファンドのリターン額を際限なく拡大し続ける使命を負うことになる。そしてそれは、拡大を続けるファンドから資金調達をするスタートアップもより大きな時価総額・高成長を目指していく引力に晒されることを意味する。スタートアップ側の立場では、未上場のままで、資金調達できる期間も長期化し調達額の拡大も望める可能性が高いため、仕込みの時間を長く確保できる。その仕込みの中で、より一層大きな挑戦をすることが増えるのではないかと思う。そこには巷で話題のM&Aもあれば、事業の複線化(Compound)もあるが、海外進出(マーケット拡張)を打ち手と利用する未上場スタートアップが増えてくるのではないだろうか。
実際にCADDiやcommuneのようなB向けスタートアップのが海外進出に着手しているほか、自分の投資先でも、特にクリプト領域においては(日本初のスタートアップであっても)大半が海外ユーザーというサービスもある。そういったBorn global・Going globalなスタートアップが生まれるだろうと思うし、個人的にもそういったものにチャレンジする投資をやりたい。(省略)
という感じで振り返ってみたものの、あんまり当たっていることも少ないなと思えた。1年前は結構Crypto系に対して投資を考えていることも多くて、そのあたりの影響がでていることを文章を読んでいると感じる。
来年の注目領域については今一度考えたいが、どんな年になるのか楽しみである。もっと変化をもっと加速を社会にもたらす存在として、今一度どういう未来を創りたいかについて考えたいと思うし、そういったことを来年も起業家などと話しながら創っていけたらいいなと思う。
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