#98 紙のメルマガ「時代通信」を毎月お送りします
時代社方針2026
もうすぐ100のメルマガを3-4年ぐらい更新してきて、時代社でもう一度メルマガっぽい文章をどのように表現していこうかなとおもったときに、この数年前だとメルマガという表現はCreator Economyという投資テーマの中での主流だったのだけれども時代は変わり今は音声やVideo podcastのようなものに変容してきているのは周知の事実。
そういったなかでも文章を書くという行為は結構好きなので、時代社となっても続けていきたいとなったときに思いついたのが紙のメルマガでした。このメルマガ自体をどうしていくかはまだ編集中(という名の棚上げ中)ですが、ぜひもしよければご一読いただき、興味持っていただければ登録いただければ幸いです。
このWhat’s To Comeも名前やコンセプトは少し変わりますが続ける予定ではあります。一方でより尖った表現とかインタビューなどは時代通信にうつしていこうとおもってはいます。
時代社の存在理由
なぜ時代社を設立したのかについては前回の記事に書いた。ここでは2026年の3月段階での、時代社が考える今後の指針について書いていきたい。
時代社は“時代に問いを立てる“を現状仮のミッションにしている。やっていきたいことは“問いと編集”だ。大袈裟に言えば、時代を編集していくことを試していきたい。
ベンチャーキャピタルは、問い(課題)に対して、VC-Backgroundな方法(急成長が可能orさせたいという意思がある)で解決しようとする企業に投資をする仕事であると解釈している。
時代社は、“問い”を表現する会社にしていきたい。今、どういう時代なんだろう。どんな問いが必要なんだろう。そういった問いを考えることは、ベンチャーキャピタルの仕事にも繋がる確信がある。これまでにもメルマガや文章などで考えてきたが、時代社の活動を通じて、より一層問いを見つけ、それをさまざまな形で表現していきたい。
これは編集者の仕事にも近いとも思っている。編集者でもない自分がこんなことを書くのはおこがましいと重々承知しつつも、VCという仕事は編集のような要素がある仕事だと思う。
起業家は、やりたい・実現したい社会の理想像をもっている。この理想を実現するための手段の一つとして資金調達をするわけだが、その際には「なぜこの理想を実現することに価値があるのか」「なぜこの会社に投資するべきなのか」を資本の世界の言語に編み直す必要がある。
このようにして起業家のパッションやアイデアと投資戦略を繋ぎあわせ、ナラティブを紡いでいく作業はまさに問いを起点に社会を編集していく作業のようであり、またある時は資本の世界との翻訳・通訳をするようでもあると感じるからだ。
時代社=ブティックメディア?
時代社はどういう会社を目指すのか?と聞かれたら、ブティックメディア企業として運営していきたいと思っている。ブティックという言葉の意味合いは、小規模(ほぼ1人会社であるため)であるためにニッチだが独自の視点で情報を編集し届けていきたいと思っていることとつながる。そのためにはリアルさ、肌触り感、身体性、クラフト感みたいなものを大事にしていきたい。
去年出した雑誌のような実物のあるアウトプットやプロジェクトを、この会社でもおこなっていきたい。一方で肌触り感、身体性を大事にするからといってインターネットから完全に離れるのかというと、そうとは思っていない。流通手段としてのインターネットがもたらした功績は絶大だ。こうやってこの文章が自分が直接は知らない誰かのもとへと届くのは素晴らしい技術だ。
空気2025のイベントでリブセンスの桂さんも話していたが、昨今はインターネットがもたらした功罪の、罪の方が目立ちすぎているというのはそのとおりな気はしている。一方で多くの方が指摘するようにSNS、特にXは表現の場として適切かというとそうではないであろう。
今ここで書いている時点でも表現の手段は特に限定していない。ブティックメディアであるからには、どの媒体でどんな表現をするかはトライアンドエラーでやっていくのだろうと思う。実体感がある雑誌などもやれば、ライブ配信・動画などにも取り組んでいくのだろうし、結局全てやっていくしかないと考えている。
まずこの先1年ほどはベンチャーキャピタルのGPとして全力で働きつつ、時代社としては実験の年にしたいと思っている。2026年はリアルへの回帰のような流れが社会で起こっている気がしており、その流れを汲んだメディア構築を試してみたい。
立ち止まって考えるメディア => 時代通信
2026年から新たな実験として、時代通信というものを始めてみたいと思っている。まずは、毎月時代について考えるヒントになるものを編集して、紙で配布していこうと思う。
前述したように、2026年の実験ではリアルさ/実物についてこだわっていきたいと思っている。空気 2025のイベントのテーマにもしていたが、ここ1年ほどは「ポスト・インターネット」ということを考えざるを得なかった気がする。2025年は特に、AIの発展とともに文章などは大いに書きやすくなったがあまりにもコンテンツが量産され、何を見ていいのかわからない、情報過多のカオスを招いている。
そんなときに、ポストに投函されている地域情報誌などを目にして、「こんなお店ができたんだ」と思う時間は結構好きだなと感じた。手作り感あふれるこの小さな冊子の、手触り感、が今時代に必要なのではないか。こういうものが、一周回って人を立ち止まらせる力をもっているように感じた。
忙しい日々の中で、立ち止まって時代について少し考えられるメディアとして時代通信を試してみたいと思う。月に1,000円で、月1回ポストに届くものをまずは会社として試していきたい。これまで自分が書いてきたメルマガの内容が少し多くなったバージョン(時代を考えている人へのインタビューなど含めて)になって手元に届くという認識でいてくれればいい。(内容は構想中だし、毎回ある程度最初は変わるかも)
初回は【JIDAI】というプロモーションコードを入れてくれたら無料になるので、ぜひ下記のURLから一度申し込みいただけると幸いである。最初の配送は3月の最終週を目指している。
https://buy.stripe.com/8x28wRgp16KH1jmeE0dEs00
時代通信についての詳しい情報は下記ページから
https://www.notion.so/317f3d7571ce80bd9034e0053128f390?source=copy_link
動画は必須だが模索 => 時代編集会議
この時代において、動画や音声というフォーマットからは逃れられないだろう。テキストを読む人は、残念ながら長期的には少なくなっていく気がしている。文字を読むというのは少し贅沢/ラグジュアリーな体験になっていくのではないだろうか。
文字が後退し動画が前景化していくことは明瞭だ。時代を考えるということをこの会社の存在意義としている身としては、表現として動画は避けて通れないだろう。
ただ正直動画でどういう表現をしていくかは今では決まっていない。時代社の2026年の活動のなかで動画を使った良い表現方法が見つかればいいなと思っている。
一旦その実験として「時代編集会議」というネットラジオ的なものを始めてみたい。自社の会議をダダ流しするようなイメージで流してみようと思う。ぜひYouTubeかPodcastを登録いただけると嬉しい。
・Spotify
YouTube:https://www.youtube.com/@jidai_edit
思想/デザインの時代
kernのタカヤ・オオタさんに時代社のArtwork/クリエイティブ・ディレクターを依頼している。元から友人であるということもあるのだが、AIの時代において機能性より思想というかそういったものが重要になってくる予感がある。業界内では、SaaS is Deadという言説がでてきているが(個人的には劇的な変化ではなく10-20年ぐらいかけて起こる変化な気がしている)、ソフトウェア産業さえも機能性での差別化が難しくなっていく中で、より思想や人格を出す必要性がでてくるのではないかという仮説がある。
会社を表す思想を伝えるために、このように言語で書くことも大事だが、非言語的なコミュニケーション(CIやデザイン)という形で表していくこと、ある種のアート性みたいなものがより重要視される時代がくるのではないかと考えている。2026年の時代社としてはArtworkにもこだわっていきたいと思って依頼させていただいているし、単純にアウトプットのデザインだけではなくどういうイベントやどういう事業を行うべきか含めてすべて相談している。
時代社のこれから
正直VCをやりながら、どこまで時代社としての活動をやっていけるかについては未知数である。一番優先度が高いのはANRIとしての仕事だ。それはかわらない。一方でよりよい投資をしてリターンを出すためにも、VCだけをやっていても広がりがない可能性があるから、こういったことを試している。
前の記事で書いたように可能性の拡張のためにも時代社の活動も必死に取り組んでいきたい。
今決まっていることとして、時代通信と時代編集会議はやっていくので登録いただけると嬉しいし、こういうことを一緒にやってみるのはどうだろうというアイデアがあれば連絡いただければ幸いである。
Appendix:文フリ東京にでます
毎回出たいなと思いながら2年ぐらい?出てなかったので一旦文フリにでてみることにした。それまでに作りたいものがタカヤさんとあり、制作にとりかかる予定である。ぜひ今年の5/4に現地でお会いしましょう。

