先週は少し年始のバタバタがあって、このメルマガを更新できなかったです。1週間に1−2通くらいはこちらで考えていることとか、そういったものを定期的にしていこうと思うのですが、ついに1週間できなかったのは反省。。この仕事は突然忙しくなり、突然暇になるという、相手の資金調達に基本的には合わす仕事なので、なかなか先の仕事状況が読みづらいのがたまに傷だなあと思ってます。まあ忙しくしているほうが性にはあうけども。
ということで、今回はあまりリサーチなどの時間がなかったので実際に去年にNFTなどを買ったときの原体験を自分の中で言葉化しておこうと思っております。今後NFT買おうか考えている方の参考になれば幸いです
NFTを買ってみた個人的な感想
去年の2021年というのはNFTSummerとよばれたようにNFTというものの価値が非常に世の中に普及していった年だったとは思う。自分自身は見返したら2019年のANRI4号の投資テーマとして書いていた。しかし恥ずかしながらそこまで深い理解をしていないまま多分このあたりにCryptokittesが世の中を騒がしていた時期だったと思うので書いただけだと思う。
そしてその後もキャッチアップしながらも大変恥ずかしい話だけれども、まだこれは非常に投機的でNFTに価値がつく意味が正直わからなかった、そのため見逃した投資も多くあり反省。その当時のWalletはGOXしてしまっているような始末。2021年になり実際に世の中が騒ぎだしてからより買ってみようとなってしまったのが去年だった(遅い!投資家としては非常に反省)
NFTはStatus as a Service
この有名なBlogがあるが、ここの序文にある2つのPrincipalsが非常に頭に残っている。そしてNFTを購入してみたりしたときに感じたことだ。
1.People are status-seeking monkeys*
2.People seek out the most efficient path to maximizing social capital
CryptpunksやAPEなどを見ているとわかるようにやっぱりあれを持っている人というステータス・ソーシャルグラフを手に入れるために買っているのが今なのではないのだろうか。それがインターネット上で誰しも見れる形で所有を示すことができる。つまり自分の社会的ステータスを表現することができるようになる。これは自分の中では高い靴を履いたり、新しいiPhoneを買ったり、家に良い値段がするアートを買ったりするような行動や、Twitterで多くのフォロワーがいることなどと同じ価値の考え方なのだと思っている。人々はそのステータスを欲している。
更にNFTの場合だとより一層そういったものが加速するような仕組みがある、それがコミュニティ(≒Discord)であると思う。そのNFTを持っていないと入れない仕組みっていうのをDiscordでいまは運用できている。Collab landなどのサービスを活用すれば、その保有者しか入れないものがある。例えばDivineAnarchyというNFTを保有しているのだが、その人しか入れないコミュニティはCitizenshipというところである。そうやってそのコミュニティに参加しないと出会えない人などがいることはこういったStatus as a serviceの要素をより強めていくことになると思う。
実際に自分が購入したNFTもすべてコミュニティが存在しているので、そういったもののきっぷを手に入れるためにもNFTというのは非常に相性が良いものだかなと。もっというと最近”Bored Ape Yacht Club”がそのNFTをもっているひとだけができるゲームなどを実際に立ち上げていたりなどをしているのをみると、今後もこういったStatus as a serviceの色はより一層強くなっていくのではないのかなと考えている。
NFTはまだ概念として何段階化進化を残している
フリーザの変身するたびにパワーがはるかに増すじゃないけど、まだまだこのNFTというものに関しては進化を残しているような気がしている。自分は最終デジタルファッションのようなものになっていくのではないかとNFTを睨んでいるが、2022年の今の時点だとまだまだ金持ち的なStatusサービスかつ投機的な使われ方をしている(売買目的)が、今後は更にガス代などが安価になっていくにつれてNFTの社会実装はもっと進化していくのではないかと思っている。例えばANRIから出資をうけているところにはANRIトークンがNFTとして配られていくことになったり、そういった帰属を表すものにもなりうる。また、地球温暖化に興味あることやダイバーシティに興味あるみたいな方々がSDGsのバッジをスーツなどにつけるのではなく、そういったシンボルをNFTとして保有するような時代がくるのではないかと思っている
まだまだ今年もNFTは自分も何点かさらに購入しながら動きをみていきたいと思う
Company:
Kalendar AI : GPT3技術を活用したアポイントメント獲得支援サービス
まだまだプレシードだが3.2Mを調達したKalnedarAIという会社がVillageglobalという自分が個人的に注目しているVCから調達していたから少し調べてみた。といってもTechcrunchくらいからしか情報がなかった
シンプルにいうとB2Bにおいて営業先を探す手間から、ピッチをする時間というものを大幅に短縮することを目指したサービスである(記事の言葉から拝借すると7日かかる活動を30秒にする)というものだ。それができるのはこのサービス上で3億4000万人ほどの顧客を抱えており、そのメールアドレスにたいして自分が希望する条件でFilteringから営業メールの生成、そして簡易なピッチから日程調整までをワンストップでこのプロダクトでできるというものだ。
正直まだまだ本当か?そしてデータソースは安全なのか?そしてGPT-3の技術をどこで使っているのかっていうのは自分にはわからなかったが、①働き方の変化に伴いメールによる営業のフローも変化すべき②GPT3技術の社会実装としての営業メールっていう2つの観点から面白いスタートアップだとは思った。実際に記事では100万ドルのARR収益がみえているというようには書いてあるように一定度の成果はでていそうである
まだまだプレシードという状態だがこの状態でも3億円以上のお金が集まるあたりがUSのVC層の厚さを感じる。日本でもこういった野心的な・本当か?っていうプロダクトを作る人に積極的に支援をしていきたいとは考えている
https://techcrunch.com/2021/12/15/kalendar-ai-pre-seed/
Books
これぞ元祖D2Cというかめちゃくちゃに無印というものが思想・思考からできたものなんだなというのがガツンときた衝撃だった。日本初でここまで拡大したブランドというのは数少ないとはおもうが無印はその一つであることは間違いない。その裏側にはマーケティング思想にはとどまらなアート的な自己表現を通じてのブランドイメージの構築があったのだということをこの本を読みながら感じた。無印を表す言葉で反体制的なブランドと言う言葉がでてくるとは思わなかったが、当時はそほどまでにもブランドやコンセプトに対してのこだわりが激しかったことが伝わる。そこまでしてやっとこのMUJIというブランドが世界展開できたのだと考えさせられた。
D2Cなどをやっている起業家は一読の価値があると思う。オススメ!!
消費社会のアンチテーゼとしての無印。反体制なブランド
コンセプトがあいまいなら無印良品は存在する意味がない
省き、簡素化することで魅力を創る。これがいいでなく、これでいい
News
昼まで読書して18時に退社。ベースフード代表・橋本舜の仕事術
ベースフード代表の橋本さんの働き方めちゃいいなっておもえた。ちゃんと時間と自分の今の組織における役割感を果たしている働き方。投資家や起業家というのは別に定時どおりに働くことが重要なのかっていうのは難しい。時間をかけたら結果がでるのはある程度正解だとはおもうけど、より寄り道っぽくみえることが正解に近づいたりするときもあるような世界に生きているんだと思う。経営っていうのは優先順位をつけることだとは思うけど、それが上手いバランスでやられているのかもなと思えた。自分もこれを見てからなるべく朝はミーティングをいれないようにして、インプットの時間を意図的に増やそうと決意した。
The Renaissance Man of Venture Capital
Luxcapital創業者のJoshwolfへの取材記事。これぞVentureCapitalistという記事で非常に感銘を受けた。いわゆるインターネットへの投資ではなく、Edgeな技術を見つけてきて社会実装していくことがこのWolfが考えるLuxの思想なのだと感じた。ANRIでもそれは信じているし、より一層Depptechチームの投資は親しい思想を感じる。引用したところのwe belived before the others understand っていう精神はめちゃくちゃ重要だと腹落ち
Kurion was the only U.S. company to “run to the disaster in Fukushima,” Wolfe recalls. “That is extremely psychologically rewarding. It happened to be financially rewarding to our investors, but this was an idea that we conceived here, started the company, recruited the people, took the risk. As we like to say, we believed before others understood. That is something that my kids are and will be proud of. Dad helped create a company that removed nuclear waste from a disaster.”
1月も折り返しですね。早い。こうして2022年もあっという間に終わっていくことがはじまったばかりなのにもう感じるのが怖いですねえ・・最近は呪術廻戦の0を見に行きました。さすがのアニメのクオリティに感動しっぱなしだったのですが、明らかに乙骨さんがシンジくんすぎて笑っちゃいました。。最後は次クールのアニメに期待できますな・・
そして仕事面ではなかなか忙しい時期ですが、忙しいことはありがたいと思うと同時に新しい情報にキャッチアップする時間が少なくなっているのも確かなので、そのあたりのバランスはこの仕事をやっている以上なかなか難しいですが、考えたいなと思います。健康に気をつけながらぼちぼちやっていきましょう