#111 時代通信#3がでます
今回はメディア論。ゲストは元Offtopic 草野さん
先週の土日で時代通信の#3を用意していた。#0から4通目。毎月送っております。毎回その時代のことを少し立ち止まって考えられるような内容になるように努力している。毎月自分の家で書き、自分のプリンターで刷り届けている。デザインはkern社のタカヤ・オオタさんに依頼している。手作り感を重要視してつくっている。
ぜひ興味がある方は、月1,000円なので購読いただければ非常に嬉しい。
ご登録は下記から
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解約方法:ちなみに登録済みのかたで、不要なかたはこちらからいつでもログインして解約いただければ次月からは送らないので、残念ですがもし不要であれば解約いただければ幸いである。(今回だけ知りたいというかたも一ヶ月だけ登録も可能なのでぜひ)
-時代通信とはなんぞやというのは下記記事からぜひ。
2020年代のメディア考/元Offtopic草野みきさんインタビュー
今回の主のテーマとしては、2020年代のメディアについて書いてみた。時代社としてもメディア企業として作っている。今の時代の最適なメディアというのはどういうものなのかという問いについて思考を回らしてみた。
その中で先月にOfftopicが終了したというニュースを見たので、今の時代のメディアを考える上でもスタートアップのメディアを考える上でもOfftopicという存在は重要だっただろうと思っていて、実際Offtopicをやってみてどうだったのかということを草野さんにインタビューしてみた。(以前Offtopicが終わった時の記事は下記)
中身に関しては、下記のようなキーワードであるので、ぜひピンときた方はご購読いただければ幸いである。
-2020年代メディア考
2020年代に最適な個人メディアとは / VCという職業と発信 / 誰もが主権を持てたWeb2.0の空気 / マクルーハン「メディアはメッセージである」 / Substack(メルマガ)への回帰 / 泥棒と番犬の肉の塊 / 投資でマネタイズするメディア企業としてのa16z /映像と声が生み出すオーセンティシティ(本物っぽさ) / 「ReHacQ」がすごい / 商業的なシャバさと本物っぽさの同居
-草野さんインタビュー
2010年代のテックシーンの熱狂を振り返る / Web3やメタバースの期待値のその後/日本のランキング文化とアメリカのアワード文化の違い / 「Off Topic」のターニングポイント / 点と点をつなぐコンテンツ / 〇〇を解説すると伸びる / 意図しない変化やミームへの興味 / 〇〇をもらえない難しさ / 映像化がもたらすビデオポッドキャストの台頭 / アンビエントミュージックのように「テレビ化」する/ 草野美木さん / Off Topic
ちょうどOfftopicが終わった時期にインタビューできたのはよかった。より生の声でPodcastというメディアがどういう存在だと思っていたのかについて聞けたのは自分も勉強になった。
前回までの哲学的な話とは対照的にビジネスのはなしが今回は多めの内容となってしまったが、自分の興味関心もそういった抽象の議論と具体の議論どちらも好きなので、インタビューや内容も自然とそうなっていくのではないかなと思う。
そんなことをしていたら、Offtopicの二人ともメルマガを開始していた。ぜひどちらも面白そうなので、登録していただければ!
-草野さんのメルマガ:EXTRA FINE:https://miki.beehiiv.com/
宮武さんのメルマガ:Slow Times
両方とも今後の更新が楽しみ。また偶然にもメディアについて時代通信をかいていたろころ、宮武さんもニューメディアという言葉を使って論考をしていて同期性が面白い。
今日バズっていたMicrosoftのNadellaのAI時代に対する論考(A frontier without an ecosystem is not stable)は面白かった。AIで翻訳したものなので、忠実ではないがピンときたところだけピックアップした。
すべての企業は、私が「人的資本」と「トークン資本」と呼ぶものを構築しなければならなくなる。人的資本とは、社員が持つ知識・判断力・人脈・創意工夫・パターン認識から成るものであり、トークン資本とは、企業が自ら構築・所有するAI能力のことだ。
重要なのは、トークン資本が成長しても人的資本の価値は下がらない、ということだ。むしろ上がる一方だ。私は、人間のエージェンシー(主体性)こそがトークン資本成長の原動力になると考えている。人間が野心的な目標を設定し、領域を横断してドットをつなぎ、関係を築き、最も重要なパターンを認識する。人間の方向性がなければ、コンピュートはただ同じ場所をぐるぐると回り続けるだけだ。
つまり、本当の機会は最良のモデルを選ぶことではなく、人的資本とトークン資本が複利で積み上がる「学習ループ」をモデルの上に構築することにある。タスクを、あるいは仕事さえもオフロードすることはできる。しかし学びをオフロードすることは絶対にできない。企業の未来とは、人とAIを横断してその学びを複利成長させる能力にある。
これには新たなアーキテクチャ的アプローチが必要だ。すべての企業が、自らのIPをコントロールしながら、時間とともに改善し続けるエージェント型システムを構築できるようにならなければならない
(中略)
私たちの誰もが望まないのは、あらゆるセクターのすべての企業が、目に入るものをすべて飲み込んでしまう少数のモデルに価値を明け渡す世界だ。すべての価値がわずかなモデルだけに集中するなら、政治経済はそれを単純に許容しない。産業全体を空洞化するAIの未来に、社会的な許容などない。
(中略)
In my view, our priority has to be building a frontier ecosystem, not just a frontier model, so value flows broadly across every company, every industry, and every country. One where every organization can own the learning loop that encodes its institutional knowledge, compounding its human and token capital.:私の考えでは、私たちの優先事項は「フロンティアモデル」だけを構築することではなく、「フロンティアエコシステム」を構築することでなければならない。すべての企業、すべての産業、すべての国に価値が広く行き渡るように。すべての組織が、自社の組織知識をエンコードした学習ループを所有し、人的資本とトークン資本を複利で積み上げられるように。
これを読みながらメルカリの人事を思い出した。メルカリ、CTOの木村俊也がCHRO兼CAIOに就任-というプレスリリースだ。これはNadellaがいう”人的資本とトークン資本が複利で積み上がる「学習ループ」をモデルの上に構築すること”の実践でもあるように思う。
AIはツールではなくエコシステムに影響を及ぼすものであり、組織としてうまく人的資本とトーク資本が複利で正のループをうみだすようなものをつくることに苦心をしないと、おそらくソロ起業が証明しているようにリストラが続いていくかもしれない。その方向性に警笛を促しているようにも感じた。まさにA frontier without an ecosystem is not stableなのだと思う。
毎日のようにAIというものが衝撃的な便利なツールでもあり、人間にとっても脅威的でもあるように感じるなかで、AIと付き合い方についての思想というのはもっとよりパターンがでてきそうだなとこの文章を読んで感じた。




